ダニ・カビ・室内汚染のケア法

ダニとは?

ダニが引き起こす、かゆみやアレルギー性疾患にご注意

屋内に常時生息するダニの種類は約40種類。なかには無害なものもありますが、最も多く生息するチリダニはアレルギー性疾患の元凶といわれ、死骸や抜け殻、糞までもが強く害を及ぼします。アレルギー性ぜん息や鼻炎などの吸入アレルギーのほかにも結膜炎、皮膚炎の原因にもなります。

また、刺されてかゆい、というダニの代表格はツメダニ。かゆさは1週間ほど持続し、皮膚炎に赤いぽつぽつが出来ます。

チリダニが増えるとツメダニも増えていくので、注意を。

3つの条件がそろうと、ダニは驚異的に繁殖

ダニはどんな家にも住みついています。全滅させるのは不可能ですが、1平方メートルに100匹程度に減らすことは可能で、そうできれば被害を受けることはありません。ただし、それが一時的な対策であれば、すぐに繁殖を繰り返します。健康に暮らすためにもダニ退治は日常のテーマなのです。

ダニが繁殖する第一条件は高温多湿。温度20~30℃、湿度60~80%を好み、日本の梅雨明けから夏にかけての気候は好環境で、爆発的に繁殖します。第二条件はエサ。ダニの種類によって違いますが、たいていのものはフケ、垢、食べカス、カビなどを好みます。第三条件はすみか。ダニが卵を生む場所でもある、畳、じゅうたん、ふとん、ぬいぐるみ、家具のすき間、部屋の隅など、いたるところがダニのホームになります。

ダニ対策

ダニ退治のポイントは、高熱と55%以下の湿度

50度以上の高熱を30分以上加えるとたいていのダニは死滅します。また、湿度が55%以下になると生息出来ないこともわかっています。さらに、パワーの強い掃除機(350W)で吸引すると約90%のダニが紙パック内で死滅します。

畳はできれば天日干し。防虫シートを敷くのも賢い!

畳はダニが大好きな場所。掃除機をかけるときは1平方メートル1分を目安にして、ていねいに行ってください。日差しの強い快晴の日は出来れば天日干しを。畳を持ち上げて防虫シートを敷いたり、除湿剤や刺激臭の強い防虫剤をまいておくのも効果があります。ただし、直後はダニが表面に逃げてきますから、1週間は毎日しっかりと掃除機をかけて。また、畳の高温乾燥をしてくれる専門の業者もいます。天日干しが不可能なら依頼してみてもいいでしょう。

じゅうたんはダニの温床。ふとん乾燥機で高温乾燥を

じゅうたんには畳よりも念入りに掃除機をかけましょう。帯電防止剤を吹き付けてから吸い除けます。毛の流れと逆の方向に、軽くたたきながら行うのも効果的。ただし、1平方メートルに3分間掃除機をかけても10~40%程度しかダニを除けないので、干してたたいたり、クリーニングに出すのも方法。敷き詰めのじゅうたんの場合は、ふとん乾燥機を使って湿気をとり除きます。

畳の上にじゅうたんは最悪。ダニは飛躍的に急増

吸湿性の高い畳にじゅうたんやマット、ホットカーペットなどを敷くと、畳にいっそう湿気がこもり、ダニにとって本来苦手な冬でさえ、パラダイスになってしまいます。上敷きは敷きっぱなしにせず、こまめに干してよく乾燥させたり、洗濯できるものは丸洗いしましょう。移動が困難なものを上敷きしないことも大事な注意点です。

寝具はマメに干すのがコツ。黒い布か掃除機も出勤させて

起きぬけのふとんの湿度は70~80%なので、掛けふとんをめくり、しばらく乾燥させてからしまう習慣を。干すときは裏表まんべんなく日にあてて、4~5時間を目安に。黒い布かビニールでふとんをおおうと熱を吸収しやすくなり、いっそう効果的。白いシーツを掛けたままでは逆効果です。とりこむ前はすみずみまで軽くたたき、両面に掃除機を。これでダニは半減します。

また、寝具でダニが多く生息する部分は頭部と足部。枕はふとん以上に気を配ってください。

ふとん乾燥機は使い方次第。定期的より連日集中使用を

共働きなどでマメに天日干しが出来ない場合は、家庭用ふとん乾燥機に頼るしかありません。ただし、週に一度。1時間程度の使用では期待薄。週に1回で月4回よりも、4日連続月1回のほうが効果的です。掛け布団、敷き布団の裏表両面に行き渡るように使用します。

ベッドはマットレスに注意。頭部や縫い目は重点的に掃除。

畳にふとんより、ベッドのほうがダニは少ないものですが、管理によって発生率はさらに違ってきます。ダニはマットレスの頭部や縫い目、くぼみ、端に集まりますから、その部分は重点的に掃除機を。マットレスを裏返したり、前後を入れかえるのも繁殖を防ぐコツ。寝室の空気を入れかえて、ベッドの下を掃除することもポイント。

シーズンオフや来客用寝具は、入れっぱなしにしないこと

湿気がこもりやすい押し入れに、長時間寝具を入れたままにしておくと、梅雨明けごろにダニがかなり増殖します。防虫剤も効果的ですが、ときどきふすまをあけて風を通したり、ふとんを出して日にあて、掃除機をかけておくようにしましょう。また、寝具をしまうときと使う前は、干したり洗ったりすることが大切です。

ダニがつきやすい衣類や布製品に合った対策を

家庭内のすべての布製品にダニは繁殖します。ぬいぐるみ、カーテン、衣類など洗濯できるものは、洗うのがダニ除去の決め手。ただし、洗った衣類を畳やじゅうたんに置くとそこからまたダニが潜り込んできますから注意してください。干したらかごなどに取り込みテーブルの上でたたむなど、床に置かない工夫をしてください。脱いだ上着などにはブラシをかけ、ぬれたものはよく乾かしてからしまいます。ぬいぐるみをベッドに置くのも避けましょう。布製のソファやいす、クッション、布製ランプシェードなどは、日にあててたたき、掃除機をかけて除去します。大型ソファは、ハウスクリーニング業者に依頼するのも方法です。

布団とカビについて

最近の住宅は高気密になっているため非常にカビが発生しやすい状況になっています。しかも高気密住宅でなくても新築の場合数年間は家自体が湿気を含んでいますのでカビが発生しやすいのが事実です。

しかも、フローリングの上に直接布団を敷きっぱなしにしていた場合、ほぼ確実にカビが発生します。ましてや条件がいくつかそろってしまうと短期間のうちにカビが発生してしまいます。