グースとダックの違い

グース

グースは日本語ではガチョウ、ダックは日本語でアヒルのことです。

一般的に同じ水鳥の羽毛でもダックよりグースの方が以下の点において機能的に優れており原毛の価格も一部の例外を除きグースの方が高額です。

(1)一般的にダックよりグースの方が大きなダウンが採れやすい。

(2)グースの方がダウンの羽枝にコシがありダウンが壊れにくい。

(3)ダックに比べグースの方がダウン同士が絡まってだんごになりにくい。

羽毛ふとんは、主にガンカモ科の家禽であるガチョウ(がちょう-グース/goose)と家鴨(いえがも-ダック/Duck)の羽毛が使用されています。なお、極地のみに生息するアイダー(Eider)という野生の鴨のダウンなども、希少価値の羽毛として特殊高級用品に僅かな数量が使われております。

ガチョウの原種はヨーロッパ原産のハイイロガン、南米原産のサカツラガンであり、ハイイロガン系の品種は主に欧米で、サカツラガン系の品種は主にアジア、アフリカで飼育されています。ガチョウは美味な肉と肝臓(フォアグラ)を採るために飼育され、羽毛はどちらかというと副産物といえます。

鴨、アヒルの原種はマガモで、ヨーロッパ、中国で古くから品種改良が進んだため、今日では沢山の品種がでてきましたが、殆ど食肉用と採卵用として飼育されています。ヨーロッパでは大型のルーアンダック、中国,東南アジアではチャイニーズダック,ペキンダックなどが代表にあげられます。

グースとダックの品質比較

寝具用の原料としての羽毛の品質は、総体的はグースの方がダックよりも優れているといわれています。その理由として以下のことがあげられます。

(1) 生体としての鳥の体型がグースの方がダックより大きいため、比例してダウンボールが大きく、かさ高性に富んでいる。

(2) グースの方がダウンの羽枝、小羽枝が細くて柔らかく、ドレープ性に富んでいる。

(3) ダウンの小羽枝の三角形の節が、ダックは先端に片寄って集中し、グースでは間隔が長く、平均的に根元の方まであり、この節により羽毛どうしの相互排除性が働き、グースの方が優れたかさ高性を生み出すことになる。なお、陸鳥にも小さな節はあるが三角形の節は見当たらない。

(4) フェザーはグースの方が湾曲に富んでいる