快眠のすすめ

KAIMIN COLUMN

冬の冷え症をケア!「足元」から始める快眠テクニック

さて、今回は・・・、
「冬の冷え症をケア!「足元」から始める快眠テクニック」
について解説します!

冬の夜、しっかり布団に入っているはずなのに、足先だけが冷たくてなかなか眠れない。
寝返りを打っているうちに時間だけが過ぎていき、「今日も寝不足かも…」と不安になることはありませんか。

特に女性は、体の構造やホルモンバランスの影響もあり、冷えを感じやすいと言われています。
実はその足元の冷えは、単なる不快感にとどまらず、 眠りの質そのものを下げてしまう原因になることも少なくありません。

今回は、冷え症と睡眠の関係をわかりやすく整理しながら、足元から全身を整え、心地よい眠りへ導くための具体的なポイントをご紹介します。

 

■睡眠と体温には深い関係がある

私たちの体は、 眠りにつくタイミングで自然と体温が下がるようにできています。
「眠る前は、むしろ手足がポカポカしてくる気がする」と感じる方も多いかもしれませんね。

ここで下がっている体温は、実は表面の温度ではなく、脳や内臓など体の中心部の温度である 「深部体温」です。

眠りに入る前、体は緊張状態からリラックス状態へと切り替わります。
その過程で、深部体温はいったん上昇し、1日の活動を終えて休息に入る準備が整ったことを知らせてくれます。

就寝の約3時間前をピークに、手足の血管が少しずつ広がり、血流が増えていきます。
すると、手足から体の熱が外へ逃げやすくなり、その結果、深部体温がゆるやかに下がっていきます。

この 「深部体温が下がる流れ」がスムーズに起こることで、自然な眠気が訪れ、無理なく眠りにつくことができるのです。 手足が温かく感じられるのは、体が上手に眠る準備を進めているサインとも言えますね。

 

■冷え症の人ほど寝付けなくなる理由

ここで、冷え症の方が感じやすい「寝付けなさ」との関係を見ていきましょう。

冷え症の方は、手足の血管が緊張しやすく、血流が末端まで届きにくい傾向があります。
そのため、足先が冷えたままになり、体の熱を外へ逃がす働きがうまく行われません。

すると、次のような悪循環が起こりやすくなります。

  • ・足先が冷たいまま、血管が収縮した状態が続く
  •  →熱を放散できず、深部体温がなかなか下がらない
  •   →深部体温が下がらないことで、眠気が訪れにくくなる

「布団に入っているのに眠れない」「体は疲れているのに頭が冴えてしまう」……そんな感覚がある方は、実は 冷えが影響している可能性も考えられます。

冷え症の悩みは、睡眠の質とも深く結びついているのです。

 

■足元から冷えを整えるための具体的な工夫

では、どのように冷えを和らげ、快適な眠りにつなげていけばよいのでしょうか?
今日から取り入れやすい方法をいくつかご紹介します。

入浴
就寝前に、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、全身の血流が促されます。
体が芯から温まり、心身ともにリラックスしやすくなります。

足湯
入眠前の足湯は、冷えやすい末端を効率よく温める方法です。
足元が温まることで、深部体温が自然に下がる流れをサポートしてくれます。

レッグウォーマーや靴下の使い方
足首を温めつつ、足先は開放されていると熱が放散されるので睡眠中に履くのに適しています。
靴下を履く場合は、ゴムがきつくないものや、通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。

布団を事前に温める
湯たんぽや布団乾燥機などで、布団の中をほんのり温めておくと、安心感が生まれます。
冷たい布団に入るストレスが減り、スムーズに眠りにつきやすくなります。

寝室環境を整える
快眠のためには、寝室の環境づくりも欠かせません。 目安として、室温は16〜19℃、湿度は50〜60%程度が心地よいとされています。

 

■ まとめ

睡眠と体温は密接に関係しており、特に足元の冷えは眠りの質を左右する大きな要因です。
冷え症の方ほど、「足元から整える」意識が大切になります。

寒い冬でも心地よく眠るためには、入浴や足湯といった日々の習慣に加え、寝具や寝室環境を見直してみることもひとつの方法です。
実は、 長く使っているお布団の場合、知らないうちに保温力が低下していることもあります。

「しっかり布団に入っているのに、なぜか足元が寒い」と感じる場合は、体だけでなく、寝具側の状態も関係しているかもしれません。

当店では、冬の冷えが気になる方にも取り入れやすい、あたたかさと使いやすさを意識した寝具をご用意しています。
「今の睡眠環境を見直してみたい」と思ったときには、ぜひお気軽にご相談ください。

足元をやさしく温める習慣と、自分に合った寝具選びで、この冬も、心と体がほっと緩む睡眠時間を過ごしていきましょう。

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