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KAIMIN COLUMN

どうして羽毛布団は臭いのか。

羽毛布団を使っていて、なんだか臭うなと思ったことはありませんか?実は羽毛布団のニオイで悩んでいる方は少なくないんです。

羽毛布団が臭いのにも色々な原因があります。今回はそのイヤな羽毛布団のニオイの原因と対策、またニオイの少ない羽毛布団も合わせてご紹介致します。

 

目次

  1. 羽毛原料の洗浄度合い
  2. 水鳥の飼育期間
  3. 水鳥の種類
  4. 羽毛布団が作られるまでの環境
  5. 羽毛布団の保管状態
  6. それでも羽毛布団が臭いなら
  7. 驚くほど「におわない」、河田フェザーの羽毛布団

 

1.羽毛原料の洗浄度合い

羽毛布団のニオイの原因で最たる原因は恐らく、羽毛原料自体の洗浄度合いが低いレベルになってしまうこと。羽毛原料の洗浄度合いが低いと、羽毛自体に付いた汚れや雑菌、ゴミなどの不純物、動物性油脂などが多く残ってしまい、それらがイヤなニオイの元となってしまいます。

これらはニオイの原因だけでなく、羽毛布団の品質にも多大な影響を与えます。安い羽毛布団に使われた羽毛原料は、洗浄度合いが低いものが多く、羽毛布団全体として見た際も品質が低くなるため、ニオイが強いものが多くなります。

羽毛布団の洗浄度合いを自分で確認することは、現実的ではありません。しかし、国内洗浄ができるメーカー自体が少なく、高いレベルでの洗浄を可能としています。その洗浄度合いの基準値も国外に比べて高水準となっているため、海外洗浄(特に記述のないもの)の羽毛布団に比べて安心いただける高品質の羽毛原料になっています。

2.水鳥の飼育期間

羽毛の原料となる水鳥の飼育期間によっても羽毛布団のニオイに影響してしまいます。飼育期間が短い水鳥ほど、羽毛が小さく油脂が多く含まれています。油脂が多いことで洗浄の際に羽毛が開きにくく、細かな隙間まで洗浄することができなくなります。

逆に飼育期間が長い水鳥の羽毛は大きく油脂が多すぎることもないので細かな場所まで十分に洗浄され、余分な油脂や不純物が効果的に取り除かれます。

昨今では未熟なままの羽毛が増加傾向にあり、羽毛原料の品質が高くはないものが流通しやすくなっています。未熟な羽毛はかかるコストは低いものの、洗浄がしっかりとできない場合が多いためニオイが強いものが多くなってしまいます。

長く飼育される水鳥にはマザーという名前がつけられますが、日本にマザーと表記してもよい明確な基準はないため、ダウンパワーの高さでマザーと記述するメーカーがあります。

東京西川やロマンス小杉といった大手の寝具メーカーにはそれぞれ独自の高い基準を設けてマザーと表記しています。迷ったときには大手の寝具メーカーからお選びいただくのも一つの手段だと言えます。

3.水鳥の種類

羽毛布団に使われる羽毛の原料が採取される水鳥には大きく分けてダックとグースの2種類がいます。

ダックは雑食性で体が小さいため、洗浄がしっかりとできない、元々のニオイが強いなどの難点があります。ニオイに敏感な人は満足に使えない場合もあるなど、少し癖のある水鳥です。

逆にグースは草食性で体が大きいため、洗浄した際にニオイの原因が取り除かれやすく、元々のニオイが少ない傾向にあります。羽毛自体の癖はあまりありませんが、ダックに比べると価格が高くなりがちです。

値段で選んでしまうのも一つの手ではありますが、もし、ニオイに敏感な方がお使いいただくのであればグースに絞って羽毛布団をお探しいただくのもおすすめです。

4.羽毛布団が作られるまでの環境

羽毛布団が出来上がるまでに、羽毛の原料はいろんな場所を経過します。その中でも重要視されるのが水鳥を飼育する農場。農場の良し悪しは羽毛の品質において最重要ともされるほど、羽毛布団の出来に大きく左右される場所です。

一般にヨーロッパ(フランスやハンガリーなど)産の羽毛は品質が高いとされています。これはあくまでも環境によってよい水鳥が育ちやすいという根拠によるものです。もちろんこの根拠自体は間違っていませんが、羽毛原料の質の話になるとまた違った側面が出てきてしまいます。

それが水鳥を飼育する農場の羽毛の扱いです。羽毛布団に使われる羽毛原料は、食用とされる水鳥の副産物です。農場によって羽毛原料の価値に対する認識は違うため、採取された後の羽毛の保管状態なども農場によって大きく異なります。

保管状態の悪い農場の羽毛原料は雑菌やゴミなどの不純物の付着が特に多く、洗浄の段階で完全には取り切れないほどの量が付着してしまうことがあります。このため飼育期間よりも農場の環境は重要なものだと言えます。

当社では各寝具メーカーとも協力し、社長自らが羽毛の生産農場へ赴き確認することで、より安心で安全な管理体制の羽毛原料を使った羽毛布団作りにも注力しています。

5.羽毛布団の保管状態

どんなにニオイの少ない羽毛布団であったとしても保管状態によってはニオイがこもってしまい、強くニオイを感じてしまうことがあります。特に湿度が高いと人はニオイを敏感に感じてしまうので、湿気の多い場所で保管するとより強くニオイを感じてしまいます。

羽毛布団を保管する場合は一度天日干しをした後に、不織布などの通気性の良い入れ物、ケースなどに入れて湿気の少ない場所で保管して下さい。また、仕舞ったままではどうしても通気が不十分になるため、使わない時期にも時々は日に干して湿度やニオイを発散させるようにしていただければ、より長くお使いいただけます。

6.それでも羽毛布団が臭いなら

どんな羽毛布団にも多かれ少なかれ、羽毛布団特有のニオイは必ずついて回ります。それは羽毛布団のニオイが動物性油脂に起因しており、油脂を完全に取り除くと羽毛布団としての機能を失ってしまうからです。

そこで羽毛布団が臭いと感じたときには、ニオイ抜きをすると状態が緩和することがあります。

ニオイ抜きの手順

  1. 購入した羽毛布団を袋などから取り出し、広げます。
  2. 羽毛布団の足側から、両端をもって軽く振ることで羽毛布団の中に空気を含ませます。
  3. 空気を含ませて膨らんだ羽毛布団を両側から、中に押し込むようにして空気送ります。
  4. その後再度布団をたたむようにして、中に入れた空気を押し出します。
  5. 一度換気した後にもう一度手順2と手順3を行い、羽毛布団内の空気を入れ替えます。
  6. 3~4時間ほど日に干していただくと更にボリュームが出て、使い心地がよくなります。

ニオイ抜きはあくまでも、羽毛布団内にたまったニオイを外に出す作業なので、通気のよい環境で行うことをおすすめします。特に密閉された空間などで行うと部屋中に羽毛のニオイが広がってしまうので注意が必要です。

7.驚くほど「におわない」、河田フェザーの羽毛布団

当店が自信をもっておすすめするのが、河田フェザーという国内最大規模の羽毛素材メーカーの羽毛布団。河田フェザーで精製される羽毛原料は国内だけでなく、世界的に見てもトップレベルの品質と管理体制で羽毛原料を生み出しています。

寝具大手メーカーである東京西川も一目置く河田フェザーは、羽毛を精製する技術力、環境、徹底した管理体制と全てがハイレベル。そこには素材メーカーとしての大きなこだわりがあります。

当社バイヤーも直接工場を視察し、その徹底した管理体制と技術力を目の当たりにしました。そして当社が河田フェザーと協力し出来上がったのが、驚くほど「におわない」羽毛布団。

安心で安全。そして何よりも羽毛のニオイで悩んでいる人に羽毛の暖かさを知ってもらいたい。そんな作り手なりの気持ちを知ってもらいたいからこそ出来上がった羽毛布団です。



驚くほど「におわない」、河田フェザーの羽毛布団

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