快眠のすすめ

KAIMIN COLUMN

枕の選び方と素材別おすすめ枕

枕の選び方と素材別おすすめ枕

枕が自分に合っていないと、首・肩こり、いびきといった症状が出たり、寝付き、寝起きが悪いといった睡眠の質にも影響が出ます。質の良い睡眠を取るためにも、自分に合った枕を選ぶようにしましょう。

素材ごとのおすすめ枕や、横向き寝・うつぶせ寝・子ども用の枕のおすすめもご紹介します。

素材を選ぶ

枕の素材には、様々なものがあります。ストローを細かく切ったような「パイプ」、ポリエステルなどの「わた」、高反発・低反発などがある「ウレタンフォーム」、細かいつぶつぶの「ビーズ」、昔ながらの「そば殻」、掛け布団にも使われる「羽根・羽毛」など。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、素材選びで重要なのは、自分に合っているかどうかです。

布団屋さんや百貨店などで枕を試すことができるのなら、そこで自分がしっくりとくる枕の素材を探すことができます。

一般的に、やわらかすぎる枕は、頭部が深く沈んで頭と枕の接触面が大きくなるため、寝苦しくなってしまいがちです。また、かたすぎる枕は、接触面が小さく、後頭部だけで支えるために、首筋が安定しません。枕の硬さは、枕の素材によって変化します。

快眠のポイントである「頭寒足熱」を考えると、枕の素材は、(1)熱がこもらない、(2)汗を吸放湿させる、(3)通気性が良いものが望ましいものです。また、(4)衛生的な洗える素材、(5)へたりが少ない型くずれしにくい素材というのも枕選びで重要なポイントです。

「パイプ」の特徴

  • 硬さは普通。(柔らかめのものから硬めのものまであるため、よく確認して買いましょう)
  • 通気性が良い。
  • 水洗いができるので清潔。
  • 弾力性があり、ヘタりづらく、長持ちしやすい。
  • 虫の心配がない。
  • パイプを出し入れして高さ調節できる枕が多い
  • 重い

「ポリエステルわた」の特徴

  • 硬さはやわらかめ。
  • 弾力性があり、ふんわりとやわらかく、ボリューム感がある
  • 軽い
  • 頭の形にフィットしやすい
  • 洗えるものと洗えないものがある

「低反発ウレタン」の特徴

  • 硬さはやわらかめ。
  • マシュマロのような感触。
  • 圧力をかけるとゆっくり沈み込み、離すとゆっくりと戻る。
  • 頭の形にフィットしやすい。
  • 通気性が乏しく、蒸れやすい。
  • 温度によって硬さが変化する。
  • 洗えない

「エリオセルMF(マニフレックス)」の特徴

  • 硬さはやわらかめ。
  • 弾力性があり、もちもちした感触。
  • 頭の形にフィットしやすい。
  • 通気孔があり、通気性を改善している。
  • 温度による硬さの変化がない。
  • 洗えない

「ビーズ」の特徴

  • 硬さは普通。
  • クッションによく使われる素材で、独特のやわらかな心地。
  • 流動性があるため、頭の形にフィットしやすい。
  • 通気性はイマイチ。
  • 洗えない

ビーズ枕のおすすめアイテム

「そば殻」の特徴

  • 硬さはかため。
  • そばの実の殻を乾燥させたもので、日本では昔から使われている枕の素材。
  • 放熱性・通気性が良い。
  • 安価なものが多い。
  • 天日干しせずに湿気の高いところで使用していると虫がわくことがある。
  • 使用しているうちにそば殻が潰れて粉が出てくることがある。
  • 洗えない

「羽根・羽毛」の特徴

  • 硬さはやわらかめ。
  • ダックやグースといった水鳥の羽根(フェザー)や羽毛(ダウン)を使用している。
  • ふんわりとやわらかく、ボリュームがある。
  • 保温性・通気性・吸湿発散性に優れている。
  • ダウンの割合が多いほどふっくらとやわらかで、フェザーの割合が多いほど硬くなる。
  • 洗えない

サイズを選ぶ

枕のサイズで一般的なのが「35×50cm」、「43×63cm」、「50×70cm」です。中でも現在のスタンダードサイズが「43×63cm」で枕カバーの種類も豊富にあります。基本的に、枕のサイズも自分の好みで選んでも大丈夫です。サイズ選びに迷ったら、「43×63cm」を選ぶと良いでしょう。寝返りをよくする方は広めの枕がおすすめです。

枕の中には特殊なサイズも数多くあるので、自分に合うものかきちんと確認して買うようにしましょう。

28×39cm ジュニアサイズ
35×50cm 小さめサイズ
昔の主流のサイズです。子どもや女性に。
43×63cm 標準サイズ
男性・女性問わずお使いいただけます。枕カバーの種類も豊富。
50×70cm 大きめサイズ
ホテルなどにも使われるゆったりと大きめのサイズ。
43×90cm セミロングサイズ(M90)
シングルサイズのお布団の横幅にちょうどいいサイズ。寝返りをよくする方に。抱きまくらとしても使える長いサイズ。
43×120cm ロングサイズ(M120)
ダブルサイズのお布団の横幅にちょうどいいサイズ。抱きまくらとしても使える長いサイズ。

高さを選ぶ

高すぎる枕では首に無理な力がかかるため、首のコリや肩こりの原因となります。逆に低すぎると、血液が頭に下がり脳を刺激するため、寝付きが悪くなります。

大人の場合、一般的に枕の高さは、頭をのせて沈んだ状態で6センチが理想的と言われています。
「枕の高さ」とは実際に頭をのせて沈み込んだときの高さのことです。

枕の高さの選択は、敷き布団の兼ね合いによっても変わってきます。敷き布団の硬さを考慮に入れて選ぶことが大切です。

  • 柔らかいタイプの敷き布団の場合、頭より胴体の沈み込みの量が多いので、低めの枕をおすすめします。
  • 普通・硬いタイプの敷き布団の場合、頭と胴体の沈み込みの差が少ないので、計測数値での枕を使用してください。

枕は頭に当てるものではありません。正しい枕の当て方は、枕に肩口があたるくらいにして、頭をのせて下さい。後頭部から首筋にかけての全体で頭部を支え、肩こり、首のこりを軽減します。

仰向けで枕をしたときに、目線が後ろ側にいっている場合は枕が低すぎ、目線が足元の先へいっている場合は枕が高すぎます。できるだけ上を向くよう心がけましょう。
高さ調節がどうしても難しい場合は、自分に合ったオーダーメイド枕を作るのもおすすめです。

>> 当社が販売しているオーダーメイド枕はこちら。

横向き寝の枕を選ぶ

男性の約35%、女性の約60%が横向き寝をしていると言われています。横向き寝をすることで、いびきが軽減することもあり安眠に繋がります。また、妊娠中の寝姿勢は横向き(シムス体位)が良いとされています。

横向き寝の正しい寝姿勢は、頚椎が床とまっすぐ平行になっている状態ですので、背骨をまっすぐ保つように枕を使用します。また、枕の高さは仰向け時より高くなります。

中央部分が低く、両サイド部分が高くなっている仰向け寝・横向き寝のどちらにも対応できる枕もあります。それらの枕は寝返りがしやすく、快眠の手助けをしてくれることでしょう。

うつぶせ寝の枕を選ぶ

一般的な寝姿勢は仰向けや横向きですが、うつ伏せで寝る方もいらっしゃいます。

うつ伏せで寝ると、空気の通り道である気道が確保され、自然な呼吸がしやすくなります。そして、それによりいびきを抑制することができます。また、うつ伏せの姿勢は、筋肉がゆるみ、緊張状態がほぐれるため、肩こりなどが和らぎます。

うつぶせ寝専用の枕は、特殊な形をしているものが多くなっています。枕を使わなかったり、クッション等で代用している方もいらっしゃいます。

※赤ちゃんのうつぶせ寝は窒息死の危険があるためやめておきましょう。

うつぶせ寝枕のおすすめアイテム

子どもの枕を選ぶ

生まれたばかりの赤ちゃんの場合は、頭の形を整えるため、中央部が凹んでいるドーナツ型の枕がおすすめです。洗える枕だと、吐き戻しや汗などで汚してしまったときにすぐ洗えて清潔です。枕のカバーは、肌に優しい綿100%のものが安心です。

ドーナツ枕を卒業したキッズ・ジュニアにおすすめなのが、洗える枕やパイプ枕などの高さ調節ができる枕です。子どもは汗っかきで何かと汚してしまいがちです。また、高さ調節ができるものだと、成長に合わせて枕の高さを子どもに合ったものにできます。

素材は、「高さ調節可能、通気性良好、洗える」パイプ枕が人気です。わた枕も洗えますが、パイプ枕のほうが水切れがよく、乾きやすくなっています。少し高価になりますが、独特の感触のジェルトロン枕もおすすめです。

「子どもは枕をしないから何でも良い」のではなく、「子どもにちゃんと合う」枕を選んであげたいものです。

まとめ

素材には一長一短があります。枕の素材やサイズは自分の好みで選びましょう。枕の高さは、大人の場合、一般的に頭をのせて沈んだ状態で6センチが理想的。敷き布団の硬さによっても適した枕の高さが異なるので気をつけましょう。

どうしても自分に合う枕が分からない場合は、オーダーメイド枕を作るのも一つの手です。購入後のアフターフォローをしてくれるショップもあるため安心です。

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