2021/01/16動物の冬眠

動物の冬眠

冬眠とは、気温が低くなったときに、えさを食べたり、運動をしたりせずに、代謝活動を低下させて冬を越すことです。

■冬眠する動物

①変温動物
ヘビやカエル、カメなどの変温動物は、体温が周囲の気温によって変化します。冬になって体温が下がると、動くだけのエネルギーが無くなり、自動的に冬眠します。昆虫も同様です。

 

②小型の哺乳類
リスやヤマネ、コウモリといった小型の哺乳類も冬眠します。小型の動物は、体重に対して身体の表面積が大きく、体温を維持するためにたくさんのエネルギーが必要になります。

しかし、冬の山などでは、エサが少なく、体温を維持するだけの栄養をとる事ができません。それならばいっその事、冬眠してしまおうというわけです。もちろん、すぐにできるものではありません。しっかりと冬眠の準備をします。

冬眠前に巣の中に食糧を蓄えたり、たくさん食べて体脂肪率を30%~40%まで高めます。冬眠中は、この脂肪をエネルギー源として、飲まず食わずの生活を続けることになるのです。

また、この脂肪は、身体が凍るのを防ぐ役割もあります。冬眠中は気温より少し高い位の体温を維持しており、まさに「仮死状態」です。

 

③クマ
冬眠する動物の代表と言えば、クマを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、正確に言うと、冬眠しているといえるか微妙な動物です。

なぜかというと、クマの場合、冬の間も体温がほんの数度しか下がらず、雌は穴の中で出産することもあるからです。このようなことから、①や②の動物の冬眠とは異なっています。

よく冬に、クマが町に現れた、というニュースが流れますが、それは、クマが少しの刺激でも目覚めるくらいの状態にあるからです。ですので、クマの場合、冬眠ではなく冬ごもりと言われることもあります。どちらかとういと睡眠に近い状態です。

■動物園の動物と冬眠

動物園で飼育されている動物は、1年中エサがもらえるので、冬を越す身体を作る必要がありません。ですので、身体が冬眠モードになることはありません。

しかし最近では、「冬眠展示」を行う動物園もあるようです。
動物が冬眠するときと同じように、夏の終わり頃からエサの量を増やして、エネルギーを蓄えさせます。そして11月頃に、室温や明るさを自在に制御できる施設に移して冬眠状態へと誘導するのです。
そうして冬眠する動物の様子を、モニターなどで観察できるそうです。

■人間と冬眠

「人間が冬眠した」と話題に上がった事例があります。

崖から落ちて足を骨折した男性が山で遭難し、23日後に救助されたのですが、その間意識を失っていて、食べ物も水も飲んでいなかったと言うのです。
この男性の発見時の体温は22℃という極度の低体温で、ほとんどの臓器が機能停止状態だったそうです。この時の医師の話では、男性は冬眠に近い状態にあったのではないかということです。

ワンポイント

私達は暖かくして、風邪をひかないように、冬を越しましょう。