2021/03/12睡眠で記憶力をあげる勉強法

徹夜で勉強しても意味がない?

一昔前は、睡眠時間を短くして、一心不乱に勉強する、いわゆる『ガリ勉』をしないと合格しない!なんていわれることがありました。

テストの前日に徹夜で勉強をする人がいますが、徹夜はあまり効率の良い勉強法とは言えません。

私たちの記憶は、眠っている時に定着し整理されるので、寝ずに勉強しても身につかないのです。

中には、徹夜で勉強してテストで良い点を取れた、という経験がある人もいるかもしれません。確かに徹夜でする勉強は、夜の静かな時間に勉強以外のことに頭を使うことなく行えるので、記憶したことが忘れられず脳に残ったままになります。その為、徹夜明けのテストの時には思い出しやすく、比較的良い成績をとれることがあります。

しかし残念なことに、徹夜で勉強したことの多くは、記憶として定着されないので、数日たつと忘れてしまうことが多いのです。

睡眠で記憶力をあげる

睡眠を利用して記憶力を上げることができる事が分かっています。

「眠る直前に覚えたことは忘れにくい」という研究結果がドイツの大学で発表されました。

覚えたての記憶は、脳の海馬という部分に蓄えられてすぐには定着しないことがこれまでの研究で分かっていました。つまり、忘れやすいということです。また、覚えてすぐにその記憶を再び思い出そうとして、再活性化すると、記憶が脳の中の新皮質という場所に移り、長い間覚えておける記憶になることも分かっていました。

簡単に言うと、復習すると記憶が定着しやすくなるということです。

実験データ

研究チームは、「記憶は睡眠中に安定するのか」ということについて実験しました。

24人のボランティアに、動物や日常的に目にする物体を描いた15種類のカードの図柄を記憶してもらいました。40分後、半数の人に、先ほどと少しだけ異なるカード群を記憶してもらいました。

残りの半数の人には、軽い睡眠をとってもらった後に、同じように少しだけ異なるカード群を記憶してもらいました。 一組は起きたまま、もう一組は一度睡眠をとったということです。

そして、両方のグループに1度目に覚えたカードについてのテストを行い、最初のカードをどれだけ正確に覚えているかを実験しました。

すると、睡眠をとったグループの方が、睡眠をとらなかったグループに比べて良い結果が出たのです。

睡眠をとらなかったグループの正解率が60%だったのに対し、睡眠をとったグループは85%もの正解率でした。 そして、この時に脳の画像分析をしたところ、覚えた新しい情報は、睡眠後わずか数分で海馬から新皮質に移動を開始し、40分の睡眠後には新しい記憶に妨害されない長期保存の領域に保管されたことがわかりました。

研究を行った大学は、「記憶を固定するには短期間の睡眠が効果的であり、また、語学学習など、記憶と関連性がある活動にとって意味があるのではないか」と説明しています。

ワンポイント

これから追い込みで勉強をする人は、眠る前に重要な英単語や構文などを詰め込んで、寝てみてはいかがでしょうか?

ただ、本を読んで寝るだけでは効果はありませんので、眠る前にちゃんと覚えておくことが大切です。

徹夜ゲンキンで快眠に心がけて勉強しましょう。