快眠のすすめ

KAIMIN COLUMN

眠りを彩る!快眠をもたらす「色」をご存じですか?

さて、今回は・・・、
眠りを彩る!快眠をもたらす「色」をご存じですか?
について解説します!

色彩心理学という、色を通して人の心を研究する学問があります。
色によって人の心理や行動を分析し、色がどのように人間に対して働きかけてくるのか、人はどんな色をどういう風にとらえているのか、ということを研究しています。

と、難しい話から入ってしまいました………
要は身近な「色」をうまく使うと、集中できたり、逆にリラックスできたり、そういった効果を得られるかも!という話です。

実は睡眠にも適した「色」があるのをご存じですか?

今回は睡眠と色についてご紹介いたします!

■ 結論:青とオレンジが最適解!


睡眠に適した「色」、そんなのって本当にあるの?
ずばっと最初に結論を申してしまいましょう。

寝室に使う色は「青」、寝る時に使うライトの色は「オレンジ」が最適解と考えられています。

寝室に入って「寝るぞ」と体が睡眠に移行するためにおすすめなのがリラックス効果のある青色。
うすぼんやりとした光を使って眠るとよいとされており、睡眠を促すホルモンであるメラトニンへの働きかけに効果的なのがオレンジ色。

以下、それぞれもう少し詳しくなんで青色とオレンジ色がいいのかを解説してまいります!

 

■ 寝室の色は何色がおすすめ?


イギリスの大手ホテルであるトラベロッジが2000軒の住宅を対象に寝室の色と睡眠の平均時間をまとめた調査報告があります。
調査結果によれば、「青」を基調にした寝室で眠っている人は平均して7時間52分の睡眠ととっており、睡眠に適している色だと言えるとのこと。

「青」は落ち着きのある色で、穏やかな印象を抱く人が多い色です。落ち着く印象を受けることでリラックスでき、血圧と心拍数が下がりやすくなることで結果的に質の高い睡眠が得られていると考えられます。

そんな「青」に次ぐ寝室におすすめの色は「黄色」。あまりきつい色ではなく、優しいパステルカラーのような黄色がおすすめとのこと。明るい気分になる色ですが、優しい色味の黄色は温かみを感じ、リラックス効果が得られます。

青や黄色以外にも睡眠におすすめのカラーがあります。
リラックス効果があり、また安全さをイメージさせる「緑」
寝室に高級感を演出し、月明りのように夜を連想させて自然と体が睡眠にシフトしやすい「シルバー」
暖かさ、安定した安心感や体の筋肉をリラックスさせる効果のある「オレンジ」

一方、あまりお勧めしない色は「紫」、「茶色」、「灰色」の3色。
特に紫色は平均して5時間56分しか睡眠をとっていないとの結果が。紫はミステリアスな印象で想像を掻き立てる色となり、リラックスには向いていないとのこと。忙しい一日の終わりにスイッチをオフにするには不向きな色だそうです。

もちろん紫が好きだから!茶色や灰色の方が落ち着く!という場合はその限りではありません。
ですが、落ち着かないんだよな……と言った場合に寝室の色合いに青や黄色を取り入れてみるのもありだと思います。

 

■ 単なる色だけじゃない!「色温度」というのも大事です!


寝室の色についてここまでご紹介してきました。
寝るまでの間、寝室に入ってさぁ寝るぞ、というときまで影響するのが寝室の色。
では電気を消していざベッドに入ってからは色を気にしなくてもいい?

いえいえここでも「色」は大事なのです!

真っ暗じゃないと眠れない!という方もいらっしゃるかと思いますが、一般的に周囲が辛うじて見える程度の薄明りがあると、精神的な不安感が軽減されてよりよい睡眠につながるそうです。

※ちなみに寝室の光の明るさについてはこちらでもう少し詳しく解説しています!
睡眠と色温度

そう、この「光」にも色がついていますよね。
オレンジや黄色、白など思い浮かぶかと思いますが、光の色には「色温度」というものがあります。

色温度とは、光の色を表すための尺度のことです。
色温度は低いとオレンジ色で、だんだんと黄色みがかった白になり、さらに高くなると青みがかってきます。
なぜ「温度」がついているかといえば、鉄を加熱した時の色の変化がオレンジ、黄色、白、さらに青みを帯びた白、という風に変化することを発見したため、温度という名前が付いています。

この色温度が高い・低いによって何が問題なのか、ということですが、とある大手電機メーカーの調査によると色温度が低い光を浴びた方が、色温度の高い光を浴びるよりもメラトニンの分泌が増えるとの調査結果が出ています。
メラトニンはサーカディアンリズム、いわゆる体内時計の調節に関わるホルモン。夜眠るぞ~というときには分泌量が増えて夜だから寝よう!という働きかけをしてくれるもの。
夜暗い時間から朝日の色温度の低いオレンジ色を浴び、日中晴天の色温度の高い青色を見て、また夕方色温度の低いオレンジ色の夕焼けを見て、夜になる。そういったサイクルの一貫で、夜寝る時の色温度、光の色は「オレンジ」や「黄色」がよいとされるのです!

■まとめ


書いていて難しいこといっぱいじゃん……となってしまいましたが、おすすめの色やライトの色を押さえておくだけでもOK!
寝室の色選びやライト選びに困ったときに「そういえば青とかオレンジとか言ってたな……」と思い出していただければ幸いです。

寝室の色ってどうすれば!?と困ってしまうかもしれませんが、実は寝室に限らず、部屋でのベッドや布団が占める割合って結構大きいのです。寝具の色を青や黄色、緑と言った色を取り入れてみるのもいいかもしれませんね♪

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

参考URL
Travelodge「THE SECRET TO A GOOD NIGHT’S SLUMBER IS TO SLEEP IN A BLUE BEDROOM」

色彩舎 色彩心理

厚生労働省 e-ヘルスネット「メラトニン」

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