快眠のすすめ

KAIMIN COLUMN

横向き寝

横向き寝

20代から60代までの男女4914人を対象にぐっすり眠れる姿勢を調査したところ、「横向き寝」と答えた人が46%と最も多く、続いて「仰向け」が34%、「うつ伏せ」が18%だったという調査結果があります。

眠っていると寝返りでだんだんと姿勢は変わっていきますが、最初は横向き寝から入るという人は多いようです。

寝やすい姿勢で眠り始めるのは自然なことですが、横向き寝は胎児のようにちょっと背中を丸めた姿勢なので、人間にとって一番安心できる姿勢なのかもしれません。それ以外でも、布団に入ってからスマホを見たり、本を読んだりすると自然と横向きになりますので、そういった理由もあるかもしれません。

横向き寝のメリット

1番にあげられるのは、睡眠時無呼吸症候群の予防です。

睡眠時無呼吸症候群は、仰向けで眠っている時に気道が防がることで、呼吸ができなくなる病気です。横向き寝の場合は、顔が横に向いている間は舌が気道を防ぐことがないため、睡眠時無呼吸になることがありません。いびきの軽減にもつながります。また、鼻で息がしやすくなり、呼吸が楽になるので副交感神経が活発に働きます。

もう一つのメリットは、自分の体重で背中が圧迫されずにすむため、楽に眠れるようになることです。

特に腰や背中に痛みのある人は、一度横向き寝にしてみると、痛みが和らぐかもしれません。両膝の間に座布団やクッションを挟むと、さらに楽になるはずです。また横向き寝は、寝たきりの高齢者の床ずれ防止の方法としても採用されています。

正しい横向き寝の仕方

まず、自分の身体の右半身を下にします。体の右半身には大きくて重い肝臓があり、左半身を下にして寝ると、他の内臓を圧迫してしまうからです。

また、心臓よりも肝臓の方が高い位置にくると、心臓に血液が流れ込みにくくなるので、身体によくありません。それから、足の位置ですが、両足が重ならないように、上にくる足をずらしておきます。左右の足が重なると、静脈が圧迫され身体に良くないからです。

両膝の間にクッションなどを挟むのも有効です。

ワンポイント

自然に眠りにつきやすい姿勢で眠るのが一番ですが、横向き寝で眠っている人は、身体を圧迫しない方法で快眠を心掛けましょう。

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