快眠のすすめ

KAIMIN COLUMN

口呼吸の危険性

口呼吸の危険性

睡眠時に口呼吸と鼻呼吸、どちらで息をしていますか?

わたしたち人間は鼻と口の両方で呼吸することが当たり前のようにできます。しかし、人間以外の哺乳類は生涯にわたって鼻だけで呼吸をしているのです。

実はわたしたち人間も1歳ぐらいまでは鼻呼吸しかできません。ことばが喋れるようになるのにあわせて口呼吸ができるようになるのです。

目覚めののどの痛み・声のかすれの原因

乾燥する季節になると、朝目が覚めたときに、のどが痛い、声がかすれているという人もいると思います。
朝のどが痛いという人は、眠っているときに口呼吸を多くしている可能性があります。

鼻呼吸の場合、細菌の50%~80%が鼻でキャッチされ、冷たい空気も鼻腔で温められて肺へと運ばれます。
しかし、口呼吸の場合、のどの粘膜に直接空気中の細菌が付着して増殖しやすいうえに、冷たい空気がそのままのどや肺へ流れるため、乾燥が進んだり、肺に負担がかかったりしてしまいます。そうすると風邪や花粉症などの病気を引き起こす原因にもなります。さらに口呼吸は、いびきの原因のひとつです。

鼻呼吸に戻す方法①

普段から、鼻呼吸を心がけましょう。一番簡単なのは、口よりも鼻を意識して呼吸するということですが、そう簡単には治りません。
今では、眠っている時に鼻呼吸に戻すためのいろいろな方法やグッズがあります。

どの方法にも共通するのは、口呼吸をしにくい状況を作るということです。

一般的に道具としてよく使われているのは、マウスピースです。
治療に使われるような本格的なマウスピースではなくて、既製品として販売されているもので構いません。

これは、赤ちゃん用のおしゃぶりでも代用できます。
おしゃぶりをしていると口が閉ざされますので、自然と鼻呼吸になると考えられているのです。赤ちゃんの時に早めにおしゃぶりを外されてしまったことが、口呼吸をするのが当たり前になる原因になるという説もあるようです。

家族の了解を得ることができれば、いびき治療の一環として使ってみてはいかがでしょうか?

鼻呼吸に戻す方法②

あるいは、少々強引ですが口にテープを貼るという方法もあります。
がっちりと貼るのではなく、閉じた唇の上に紙製の粘着テープを縦に1本貼る感じです。睡眠用のマウステープが販売されていますので、一度試してみてもいいかもしれません。

ワンポイント

注意点があります。
鼻に疾患があって、鼻呼吸をしてはいけないという人もいます。
思い当たる方は耳鼻科などで調べてもらってから、鼻呼吸に変えてください。

鼻呼吸でパートナーに迷惑をかけない眠りと、快適な目覚めを手に入れましょう!

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