今回の富士登山は阪急交通社主催の「はじめての富士登山3日間」というツアーに参加しました。
富士登山の登頂率をwebで調べると未経験者の日帰りが約50%、経験者(日帰り)約70%以上、 山小屋泊(個人) 約70~80% 、山小屋泊+ガイドツアー 約80~90%以上とのことですが、今回の参加者は38名中37名が登頂し、通常は登頂者の更に20%程度しか参加しないお鉢巡りへの参加者が28名(なんと70%以上)もいました。
これはもちろん天候に恵まれたことも大きかったのですが、阪急交通社にツアーのノウハウが蓄積されていることが大きいと思います。
更に同行者にも今回は恵まれており登山ガイドは通常15名の参加者につき1名がつくことになっているのですが、今回38名の参加のため3名のガイド(全員太子館所属で佐野さん、黒田さん、森島さん)が同行してくれました。(1名が女性ガイドだったのは女性の参加者にとって心強かったと思います。)
やはり人数が増えてもガイドの数が増えるとできることの幅が拡がるので、同じツアーでもある程度までなら人数の多く集まっている日程を選んだ方がように思います。
今回の添乗員である大山さんは今回で富士山添乗50回目の大ベテランで細かいところまで分かっているので、ガイドが4人だったのに等しかったかも知れません。
登山ガイドのメリットはたくさんありますが、まずはペース管理(特に最初は本当にゆっくり高山病対策しながらスタートするのが重要です。)、次に応急措置(実際に靴のソールが剥がれて処理してもらったり、高山病を含む簡単な怪我や不調への対応などがありました。)、また、天候なども早めに判断してレインウェアの着用を指示なども非常に重要だと思います。
また、五合園レストハウスで持ってきた荷物をガイドの意見を聞きながら仕分けして余分なものを預けていけるのも非常にいいし、更に八合目の太子館に荷物を置いて山頂を目指したのも大正解だったと思います。
富士山はお金で登る山と言われたのですが、途中に休憩所などがたくさんあるので、やはり荷物を軽くしてお金で買えるものは買いながら登るのが正解だと思います。
ちなみにトイレは1回につき200円~300円必要、500㎖のペットボトルは500円~700円(登山中に購入したペットボトルの空は購入時に交換で引き取ってもらえます。)、行動食は途中で購入しながらすすむことも可能ですが、飴や塩分チャージのタブレットなどは持ち込んだ方がいいと思います。
あとは豆知識的にいくつか箇条書き的に書きます。
①着替えは基本的に持って行かない。(不要ではないが重さによるデメリットの方が大きい。但し、雨や汗で低体温になることを防ぐために予備のシャツと靴下は1枚ずつくらい必要)
②水が貴重なので風呂は入れない、歯磨きも自分で購入した高価な水でする必要があるので、我慢できる人は歯ブラシ歯磨き粉は持って行かない。(私は歯磨きガムを持参)
③天候にもよりますが、サングラス、日焼け止め、日焼け止めのリップクリームなどの日焼け対策は重要。気づかないうちにかなり日焼けしますので、色々なところに日焼け止めを塗りまくりましたが、同行者は手の甲に塗っていなかったため火傷状態になり複数の大きな水ぶくれができていました。
④寝られなくても目をつむって横になっていれば大丈夫。(私も2日間ほとんど寝られませんでしたが、2日程度なら修行のようではありますが、横になっていればなんとか大丈夫です。)
⑤携帯電話の電波は頂上まで届いていますし、私の記憶では登山道でも切れていることはありませんでした。無料Wi-Fiは場所によってあるところとないところがあります。
以上、自分の備忘録と初めて富士登山に挑もうという方の参考になればと考え記しました。
私は人と天候に恵まれ本当に素晴らしい富士登山が体験できました。
全ての関係者の方々に感謝申し上げます。